ラミネートOPPではこんなことも
毎度ありがとうございます!
早川製袋の天辻です。
いつも弊社ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます!!
こんなご相談を受けました。
「特厚のOPP袋はありませんか。」
「質感にこだわりたい。」
以前記事にしました、「OPPラミネート加工」で解決出来ます!!
―ラミネート加工フイルムのおさらいー
「ラミネート加工」とは、複数のフィルム素材を貼り合わせ加工を行い、特性を変化させ付加価値を高める加工方法です。
まずは弊社で最もよく使われる、OPPとCPPのラミネート加工を例に挙げます。
以前の記事で、「OPP袋」「CPP袋」の違いを解説致しました。
OPP袋→素材に張りがあり質感が良い。袋側面のサイドシール部分が裂けやすい。
CPP袋→袋側面のサイドシール部分の強度が高い。質感は柔らかい。コシがあまりない。
という風に、それぞれの長所、短所が異なります。
一長一短のOPPとCPPですが、「ラミネート加工」を行い貼り合わせる事で、それぞれの長所を生かすことの出来る、質の高いフィルムを作成できます。
過去記事 https://sideseal.jp/info/column20220130
また、ラミネート加工は印刷物の適性が非常に高く、複数のフイルムを貼り合わせる「ラミネート加工」を行ったOPP袋の印刷は、
・印刷面をフイルム同士で挟み込むため、インク移りが発生しない。
・こすれに強い為、印刷の耐久性が非常に高い。
・印刷面がコーティングされていることで、光沢感が強く、印刷質感が非常に良い。
・使用インクの特性上、掛け合わせ表現の安定度が高く、色ムラの発生を軽減できる。
このように、ラミネート加工を行い印刷をすることで、大きなメリットが得られます。
過去記事 https://sideseal.jp/info/column20220222
今回はラミネート加工についてを、もう少し掘り下げてみましょう。
―ラミネート加工方法―
OPP袋用フイルムのラミネート加工は、大きく2種類の加工法があります。
「ドライラミネート法」:一般的で広く普及。フイルム同士の接着力が高い。汎用性が高い。
「ノンソルベント法」:非溶剤使用方法。高速稼働が可能。
弊社製品は主に汎用性の高い、「ドライラミネート」での加工を行っております。
グラビア印刷の要領で、第一フイルム表面に貼り付け用接着剤を塗布。
乾燥工程後、第二フイルムを貼付け。
エージングと呼ばれる安定化工程を行い、完成します。
―ラミネート加工を活かす―
上記過去記事で紹介した、「印刷品質の向上」以外にも、ラミネート加工で得られる効果、ラミネート加工の活用を例に挙げます。
「フイルム厚みの大幅な変更が可能」
単体のOPP袋及びCPP袋に使用される、フイルムには厚み上限があり、
一般的には#50(0.05㎜)までとなります。
ラミネート加工を行う事で、#50+#50=#100(クリアファイルは#100が多い)といった厚みのフイルムを作成する事が可能です。
また、3層構造にすることによって、#150という厚さのフイルムも製造する事が可能です。
「OPP質感を維持したまま、破袋に対する強度の確保が出来る」
OPP#50単体で作成されたOPP袋よりも、OPP#30/CPP#20のラミネートフイルム#50で製作されたOPP袋の方が、内面のCPP特性を活かすことによってサイドシール強度が高く、裂けに強いため、重量物包装に向きます。
また、CPP#50単体に比べると、OPP特性により張りがあり、しっかりとした質感がある為、袋自体の変形が少なくなります。更に「共押しCPP」という材質を用い、OPP/共押しCPPや、CPP/共押しCPPとすることで、さらなるサイドシール強度を持たせることも可能です.
「艶消し質感のOPP袋(マットOPP)の袋が製作できる。」
OPPフイルムの種類に「マットOPP」という艶消し調フイルム(すりガラス調)のフイルムがありますが、これは単体でのOPP袋への加工適性が無い為、ラミネートフイルム加工を行う事で、製袋が可能となります。
印刷では表現の出来ない、独特の艶消し感がある、個性的なパッケージが製作可能です。
もちろん他ラミネート加工と同様の加工(印刷、UVカット加工)も可能です。
「バイオマスCPPを用いる事でフイルムのバイオマスマークが使用出来る」
バイオマスマーク使用を行うにあたって、「バイオマス含有率が10%以上の原料を使用する」という条件があります。
弊社使用の「バイオマスCPPフイルム」は、バイオマス含有率10%以上ですので、原料フイルムに対しての「10%バイオマスマーク」の使用が可能となります。これは「非バイオマスOPP」と「バイオマスCPP」のラミネートでも表記可能というところが大きなポイントとなります。
既にラミネートフイルムで制作を行っていらっしゃるお客様にも、比較的労力少なく「バイオマスマーク」の記載が可能な方法でもあります。
更に「バイオマス使用インキ」を用いる事で、なんと2つのバイオマスマークを併記する事が可能となります。
いかがでしたか。
例えばなんと、上記のすべてを同時に行う事もラミネート加工でなら可能ですよ。
「#100マット加工UVカット処理5色印刷バイオマスマーク2個付OPP袋!!」
ラミネートフイルム使用のOPP袋についてご興味御座いましたら、是非とも一度お問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは次回をお楽しみに♪